2008年04月24日
ずいぶんと前に揃えて読んだのですが 記事にするタイミングを完全に失ってしまって(これは私の中の勝手なルール上のタイミングであって、多分読んでいる人には全然問題ない事)ハツカネズミ完結記念に感想を書く事にしました。
冬目作品ではなかなかお目にかかれない
完結している漫画です。
この人が 話をどう締めくくるのか、そこがすごく気になっていました。
ストーリー
幼い頃に母親を亡くした高城一砂は、父親の友人である江田夫妻に預けられ、ごくごく普通の高校生活を送っていた。
そんなある日、一砂は同級生の八重樫葉の腕についた血を見て、奇妙な感覚に襲われる。
そして、その感覚に導かれるようにかつて両親と暮らしていた家を訪れ、実の姉である高城千砂と再会する。
そこで一砂は父の死を告げられ、高城家の「病」の事を聞かされる。
その病とは吸血鬼のように発作的に他人の血が欲しくなり、理性をなくして他人を襲うという奇病であり、千砂自身もその病に冒されていた。
そして一砂も発病していることを感じていた。
同じ病に苦しみ、自殺した父の面影を追い求め他人を遠ざけて生きる千砂と、大切な人たちを守るため他人を遠ざけようとする一砂。
やがて2人は寄り添うように2人暮らしを始める…
うまくあらすじが要約出来なかったので ネットでうまい文章探してたらこれまた見つからない!
しょうがないのでウィキのあらすじを所々省略して使いました。
冬目先生の描く雰囲気が、病気の怖さ、孤独さを倍増させます。
本当に世界中で人はこれだけしかいないんじゃないか?と思わせる孤独感。
そして 狂いゆく人間の描写が更に読み手をぞくぞくさせます。
決してホラーではない、怖さ。
冬目先生独自の雰囲気が醸し出す 世界は本当に怖い。
冬目作品の黒髪の女性は本当に魅力的ですねー。
強く、気高く、惹き付ける魅力。
なんでしょう?尻に敷かれたくなる類いの魅力(笑)
ラストは是非とも救いようのないラストにして欲しかったです。
千砂は死に、一砂は何も覚えていない…確かにこれはこれで幸せだと思います。
現実でこのようなことが起きるとしたら こんなラストが理想だと思います。
だからこそ、漫画ではもっと苦しんで欲しかった。受入れて欲しかった。
ここにきて、妙な明るさが出現したような そんな感じ。
最後まで運命と共に生きてもらいたかったです一砂には。
八重樫さんだって、きっと受入れられると思います。
もちろんお母さんお父さんだって。
そこにまた1つ、ドラマがうまれるんじゃないかなー?と思いました。
それでもやっぱり好きです、羊のうた。
冬目先生の漫画は、どんなラストになろうとやっぱり大好きです!
ニックネーム 赤魚 at 02:30|
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ブロガー氏が指摘しているように「救いのないラスト」は僕も必要だったと考えます。「俺は・・・千砂を選んだ」という第46話(最終話の前)の一砂の告白が生きるためには,彼を生き返らせるべきではなかったと考えます。もっとも僕はそれが救いようのないラストとは考えません。高城家の血でつながった二人が一緒に死ぬのはある意味でこの物語の必然であり,完結された美しさではないでしょうか。
一年分の記憶を失った一砂に対して八重樫は「ここから始めればいいのだから」と独白しますが,千砂が自分で封印した記憶を取り戻したように,一砂が失った記憶を呼び戻した時には再び悲劇のストーリーが始まるように感じられます。八重樫よりも千砂を選んだ一砂が彼女を再び愛することはできないでしょう・・・
丁寧なコメントありがとうございました。
私もこの羊のうたは何度も読み返しました。
冬目さんの漫画自体 何度も何度も読み返す事によって魅力が増す漫画ですし。
救いようのないラストとは、冬目せんせいが用意していたもう1つのラストらしいです。
先生が もう1つのラストのことをそう言っていたみたいです。
私なりの救いようのないラスト、が一砂と千砂が共に死に、吸血の病気、血縁共々絶えるというものですが 先生が描いた救いようのないラストがどのようなものかはわからりません。全然別のものかもしれないです。
もし自分が八重樫の立場だったとしたら このラストが一番幸せだと思います。
一砂としては 千砂を選んだ以上 記憶を失う事は不本意かもしれませんね。
全て忘れて生活する事が幸せというわけではないですし。
果たして一砂の記憶が戻る日はくるのでしょうか?
描かれる事はないと思いますが そうなったら 冬目先生ならどう描くか…とついつい思いを馳せてしまいます。