2006年08月24日

GID(上)(下)/庄司陽子

GENDER IDENTITY DISOREDER の略らしいです。

「性同一性障害」という意味。


久しぶりに重たい内容の漫画を読んだ気がします。
これは気軽に私が感想を載せていいのかどうかとても難しい。

私は
性同一性障害がどういうものかよくわからなくて 昔金八先生でもやっていたけど真剣に見ていなかった。私たちと同学年の金八だったのになぁ。
その時はよくわからない病気で 本当にこんなのあるのかわからなくて信じられなかったから。 いままで聞いたこともないし実際見たことも無い。
それを突然言われても実際に本当にあるのかどうかいまだに信じられない。
この漫画を読んで二度目の接触になるわけだけど やっぱりまだ実感できないのが本音。

もうこんなの起こるわけない 有り得ないとは言わない。
でももし自分の身近の人がこの病気だったらまだ正直戸惑うんじゃないか。
いままで性同一性障害の人がどういう暮らしどういう偏見のなかで暮らしているかさえわからなかったから まずはそれを知っていきたい。
今はまだこの漫画だけが私にこの病気を教えてくれる唯一の手段だけど きっかけにして向き合って行きたいと思う。
私は性同一性障害ではないから彼らの苦しみなどはわかることは出来ないけど 理解して 受け入れる事は私にもきっと出来るはず。
とても考えさせられる漫画だったと思います。
毎週読んでいるモーニングでやっているのに何故かいままで気にも留めていなかった。
でも単行本でこうして出会えてよかったです。

下巻の途中までは 己の肉体との戦いって感じでした。
後半は無事男の肉体を手に入れたあとのお話。
総理の娘(息子というべきかも)と言う立場上差別や偏見はメディアを通して全国に広がり実際本当にこんなことが起こったら並の神経じゃ立ち向かえないんじゃないかと思います。

それなのに、彼はおばあちゃん(戸籍上ではお母さん)との約束を守り議員になるために選挙に出馬するのです。
実際このようなことがまだないから 実感がわかない。
果たしてこの漫画に書かれてるのは正しいのか? もしかしたら もっともっっと酷い人がいっぱいいて辛い差別を受けるかもしれない。
理不尽なこともたくさんあるかもしれない。
でももしかしたらもっともっと温かい人はたくさんいるかもしれない。

だけど実際はこうして世間からの差別と戦ってる人がたくさんいるわけで 漫画の中の世界だから、と思ってはいけないんだと思う。
賛は 総理の子供だったからこそ他の人よりもたくさんの目に触れられる機会ができて その分苦しんだかもしれないけど やっぱりめぐまれているんだ。
理解してくれる人がいて、恋人もいて 金銭面でも援助してくれる人がいて。
漫画の世界では 賛が一筋の光となって、この世の中を性同一性障害の人や 他の障害を持った人たちが少しでも暮らしやすいようにと その方向に進んでいってるけど 今の現実の世界では賛になるような人や事などがあるのか? 金八先生で言葉は聞くようになったけど 今のところそれだけになってる気がします。
もっともっと知る事が大切なんだと思いました。
この漫画はそれの突破口になってくれるんじゃないかと思います。

とっても考えさせられる漫画でした。
ニックネーム 赤魚 at 00:41| Comment(2) | TrackBack(0) |
この記事へのコメント
去年の衆院選を見てましたか?性同のひとでてましたよ。この漫画よりも過酷だよ。現実は。
Posted by シュガー at 2006年09月12日 12:56
そうだったんですか…。
全然知りませんでした。
自分が無知すぎて恥ずかしく思います…。

やっぱり現実の方がずっと辛いんですね。
シュガーさん、コメントありがとうございました。
Posted by 赤魚 at 2006年09月12日 21:20
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