2007年10月07日

BLUE/山本直樹

「レッド」読んだら「BLUE」も読みたくなりましたとさ。

一番最新作品である「レッド」と比べると
比較的初期の作品である「BLUE」
久しぶりに開いてみると 凄く新鮮な気持ちになった。
「レッド」を読んだ後だから余計にその気持ちは大きくなったんだと思います。


「BLUE」

昔読んだ時はこれすらも難しくてよくわからなかったものです。
結局何が言いたいんだろう?と思った記憶があります。

「BLUE」とは薬の名前。ドラッグ的な薬。
「これ飲んでやるといいらしいよ」
と言うクラスメートの女の子 九谷さんの一言から なりゆきで 屋上でSEXしながらBLUEを飲む日々をひたすら繰り返す 灰野くん。
ここではドラッグについて良く描くわけでもなく悪く描くわけでもない。
ただし数年後フラッシュバックに悩まされる灰野くんだが
「まったく迷惑な話だ」で終わらせている。


この後に載っている「男筋」が個人的に一番好きでした。
漫画じゃないけど(笑)なるほど、と思いました。


「ヒポクリストマトリーファズ」

辞書で調べようとしてみたけど、見つからなかった。どういう意味なんだろう?
マッチ売りの少女のまねごとをしながら夜の街を徘徊する少女、マチコ。
売れるのはマッチではなく私ばっかりなんです とのこと。

そして母の殺害計画を喜々とお客さんに話すマチコ。
なんともシャレにならない時代です。
母親を殺す、父親を殺すというニュースが珍しくなくなってきている今ですから。
結局マチコがどうなったのかはわかりませんが
このお客さん=妻子持ちのサラリーマンが 朝帰りの理由を奥さんらしき人に全て説明したとしたら、すごい勇者だな と思いました。
信じてもらえなかったみたいだけど。


「なんだってんだ7days」

月曜日、大学の飲み会のあと部屋に泊まった事により始まったSEX漬けの生活。
突然終わった土曜日。
日曜日、内定の通知が来て(正直 すごく羨ましいです)
また月曜日、大学の飲み会がくる。
たった5日の恋の話(?とまとめて良いのかどうか凄く微妙)
最後、ビール瓶で殴られ噴水のような血を吹いた有賀くんは大丈夫なのだろうか?
今までの話全部に共通するのが ラストが物凄くシュールだということ。


「197X」

映画が好きな少年が映画館で転校生の女の子とチチクリあうと言う話(かなり身も蓋もない)
結局横から映画なんかよりももっと面白い事を沢山知っている先輩に横取りされて終わります。
そしてラストは荒井注のギャグでシメられるとな。シュールすぎる…。


「激しい王様」

中学校に通う王様めがけて 日夜沢山の女が王様の「種」を求めて 色仕掛けを仕掛けてくるのです。
そんな王様につっかかる幼なじみ鮫山。
イロイロあって鮫山の事が好きだと気がついた王様。
ここまではまるで少女漫画になり得る王道ストーリー。
王様のビジュアルがこんなにちんちくりんじゃなかったら少女漫画に載せられますよ。
ここまでは!このあと あれよあれよという間に 山本ワールドに引き戻され
相変わらずシュールなラストでシメられるわけです。


「希望の友」

主人公のビジュアルが↑の王様まんまでした。
一人孤独を持て余す部屋に訪れた一人の女性。
なんか 「NHKにようこそ」を彷彿とさせます。
NHKと違うところは性的な関係になると言うところ。
ラスト登場した「先生」に物凄い笑った。


「ずびずば」

なんというセクハラ医師!
不思議の国のアリス的なお話でした(物凄く美化した言い方)
怖いけど、あんな風に治療が出来たらいいなぁと思います。


「レッド」に比べると本当にわかりやすくって(でも作者が何を言いたかったか とかは相変わらずあやふやです) エロシーンも満載で これぞ山本直樹!と言える安心感でした。

ニックネーム 赤魚 at 02:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 読み切り短編集
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