2007年10月25日

妖しのセレス 全14巻/渡瀬悠宇

ふしぎ遊戯を読もうとして妹の部屋に忍び込んだのに全巻揃っていなかった…
隣に並んだ「妖しのセレス」で手を打つ事にしました。

全巻と通して読んだのは今回が
はじめて。
ふしぎ遊戯はなんだかんだでやっぱり面白かったので 多少期待していたのですが…
正直期待はずれだったかな…?

普通の女子高生だったはずの主人公 御景妖が16才の誕生日を境に人生を一変させる。
彼女の先祖は「セレス」と呼ばれる天女で、16才の誕生日に妖の精神の中にこの「セレス」が目覚める事になる。
御景一族を滅亡させる事を望む「セレス」と滅亡を食い止めようとえげつない手を使って 妖を殺そうとする 御景一族との戦いが この話の始まりです。

それに加えて 妖の双子の兄の精神に現れた「始祖」も絡んできて 正直説明するのもたいへん厄介なお話しになって 14巻で終りました。

こんな風にごちゃごちゃとした設定があるものの、伝えたい事はとても単純。

要は「愛」です!
始祖の時代から絡み合う人間の本能に 感情が加わった事によってこんなにもとんでもない事件の連続になってしまったわけなのです。
期待はずれと思う一番理由は、そこらへんが本当にごちゃごちゃ過ぎて読んでいるうちに 何が何だかわからなくなってしまうという事。
もっともっと削ぎ落とせる要素は沢山あったはずです。

あと、主人公の恋愛に関する展開が ふしぎ遊戯と似ちゃっている所。
離ればなれになったり無理やり引き離されたり 記憶喪失になったり 死にそうになったり生き返ったり(笑)
出来事としては言葉を並べるとそういう風には思えないのですが なんだろう?「どうもこの二人どっかで見た事あるぞ?」って思ってしまう。
乗り越えるべく壁が 同じ様に感じられるんですよね…
ついでに表現されている幸せも同じ類いのものだと思われる。
愛愛なんて語っておきながら幸せの形はやはり1つになる事と一緒に暮らす事なのか?それだけか??

だからでしょうか?妖と十夜がいまいち愛し合っている恋人同士に思えなかったのは…
どうも感じてしまうんです、違和感!
あの一連の 軌跡は「美朱」と「鬼宿」なんですよね。私の心の中では。

何だか振り返ってみるととても抽象的な事言っちゃっていて 伝わるかどうかが不安なのですが…他に言葉が見つかりません…

仲間が死んでいくのにも 私はあんまり悲しいとは思えませんでした。
柳宿が死んだ時は涙が涸れるほど泣いたのに。感情移入がうまく出来ていない証拠です。

設定に一生懸命で 感情表現がおろそかになっちゃったのかしら…?というような印象です。勿体ないなー。

そのせいか 読んでいても どんどん飛ばしていきたくなっちゃって この設定の「オチ」だけ早く知りたいという気持ちでいっぱいでした。
この設定に対する 締め方はとっても良いと思います。だからやっぱり勿体ない…


やっぱりふしぎ遊戯が読みたい私なのでした。
ニックネーム 赤魚 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) |
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